日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミール・アンマン」の意味・わかりやすい解説 ミール・アンマンみーるあんまんMīr Amman(1733―1806) インドの散文翻訳者。デリーに生まれる。1800年カルカッタ(現コルカタ)にフォート・ウィリアム・カレッジが創設されると翌年ウルドゥー語教師として招かれ、13世紀もしくは14世紀に書かれたペルシア語の散文物語『四人の托鉢(たくはつ)僧の物語』をタフスィーンのウルドゥー語訳からさらに当時のデリーの日常語を用いて書き改め、『園と春』(1802)と題した。以後、ウルドゥー散文の代表的古典として現在に至るまで教科書に使用されている。[鈴木 斌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例