ムカシエビ類(読み)ムカシエビるい(その他表記)bathynellacean

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムカシエビ類」の意味・わかりやすい解説

ムカシエビ類
ムカシエビるい
bathynellacean

軟甲綱ムカシエビ目 Bathynellaceaに属する種類の総称体長 1~2mm。体は円筒形半透明。眼をもたない。頭部のほか 14体節からなり,その第1~8節が胸部,第9~14節が腹部である。8対の胸脚のうち前 7対は二叉型でほぼ同形であるが,8対目は変形し,雌雄で異なる。腹脚は第1対目のみ存在するが,ないこともある。地下水中に生活し,砂泥上をゆるやかにはうか,または泳ぐ。洞窟内の水流あるいは井戸水をろ過すれば採集できるが,個体数は少ない。世界に 3科 6属約 50種が知られており,日本産は 2科 3属約 20種。いずれも「生きている化石」といわれる。(→甲殻類節足動物軟甲類

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 化石

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む