ムカシゲンゴロウ(読み)むかしげんごろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムカシゲンゴロウ」の意味・わかりやすい解説

ムカシゲンゴロウ
むかしげんごろう / 昔竜蝨
[学] Phreatodytes relictus

昆虫綱甲虫目コツブゲンゴロウ科に属する小昆虫。独立の科Phreatodytidaeを分けることもある。地下水中にすむ体長1.2ミリ内外の特殊な甲虫で、メクラゲンゴロウとともに姫路付近の井戸から初めて発見され、京都市嵯峨(さが)の井戸からも発見された。体は長めの楕円(だえん)形、淡黄褐色で生時はほぼ透明、目と後ろばねは消失し、上ばね両側後半に条溝がある。背面にはきわめて長い毛がまばらにあり、水中に浮遊しているという。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む