ムスコビヤ

デジタル大辞泉 「ムスコビヤ」の意味・読み・例文・類語

ムスコビヤ(〈オランダ〉Moskovië)

《「モスコビヤ」とも》
江戸時代モスクワを呼んだ称。
オランダ人がもたらした、モスクワ産のしぼのあるなめし革。巾着きんちゃく胴乱どうらんなどを作った。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ムスコビヤ」の意味・読み・例文・類語

ムスコビヤ

  1. ( [オランダ語] Moskovië )
  2. [ 1 ] モスクワの、江戸時代における日本での呼称。〔増補華夷通商考(1708)〕
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 オランダ人がもたらした、モスクワ産の皺(しぼ)のあるなめし革。巾着煙草入れなどを作った。ウスコーベヤ。
    1. [初出の実例]「羽二重の中にすれたるむすこべや」(出典:俳諧・野の錦(1767))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android