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羽二重 はぶたえ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羽二重
はぶたえ

日本の代表的な高級絹織物の一種。生糸を用いて平織または綾織にしたのち,精練と漂白をして白生地とし,用途によって無地染や捺染模様染にする。一つの筬羽 (おさば) に経糸を2本 (2重に) 通すので,この名があるといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

は‐ぶたえ〔‐ぶたへ〕【羽二重】

縦糸・横糸に良質の撚(よ)りのない生糸を用いて、多く平織りとした後(あと)練りの絹織物。肌触りがよく、つやがある。礼服や羽織・羽織裏・胴裏地などに用いる。

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百科事典マイペディアの解説

羽二重【はぶたえ】

絹織物の一種。生糸を用いて織り,のち精練する。平滑で光沢があり,古くは平絹(へいけん)または光絹(こうけん)とも称した。平織が多いが,綾羽二重紋羽二重壁羽二重などもあり,化繊,合繊も用いられる。
→関連項目絹織物平織

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世界大百科事典 第2版の解説

はぶたえ【羽二重】

ちりめんと並ぶ絹織物の代表的な一品種。経緯とも無撚の生糸を使った生織物で,おもに後練にする。起源には羽振妙(はぶりたえ)(妙は古代の白衣の意)からという説,一つの筬羽(おさは)に経糸を二重に通して織るため羽二重といったという説などがある。寛永年間(1624‐44)からすでに羽二重の名称は使われ,寛文(1661‐73)ころの京都,堺産のものは良品とされた。経糸には良質の生糸を密に用い,緯糸は水に湿してよく打ち込んで織る。

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大辞林 第三版の解説

はぶたえ【羽二重】

たて・緯よこ糸に撚りをかけない生糸を用いて平織りにした、あと練りの絹織物。柔らかく上品な光沢がある。着尺・羽尺・胴裏地などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羽二重
はぶたえ

平絹(へいけん)ともいい、経緯(たてよこ)糸に無撚(よ)りの生糸などを使用した主として平組織の後練り織物。羽二重とは製織するとき筬(おさ)の一羽に経糸2本を通すことをいったもので、1本だけ通した「素(す)入り」よりも、経方向に筬目(おさめ)ができるので、この特徴から名称がつけられたのであろう。もとは小幅のものばかりであったが、明治以後は輸出が盛んとなり、内地向けと輸出向けに分け、広狭に分類するようになったが、品質的にも差異を生じている。小幅のものは、幅36センチメートルで、とくに生地(きじ)は厚地で、製織に際しては緯糸を湿して打ち込み、地合いを引き締めるのが特徴である。後練り織物であるから、製織したのち精練漂白して仕上げる。広幅は、幅91.4センチメートル、長さ40メートルを一反としたもので、比較的薄地のものである。
 種類としては、平組織のものが多いが、糸使い、組織の変化により、片羽二重、諸(もろ)羽二重、綾(あや)羽二重、紋(もん)羽二重などがあり、最近では合繊のものも製織されている。第二次世界大戦前は輸出の重要商品であったが、生活内容の変化により需要は減退した。後練りのため乾燥地帯では製織しにくいので、北陸地方が主要生産地である。[角山幸洋]

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世界大百科事典内の羽二重の言及

【着物】より

…たとえば白無垢(しろむく)の肌着は四位以上,それも大名は嫡男とかぎられ,熨斗目(のしめ)(腰に横縞または縦横縞のあるもの)は身分ある武士の式服であり,綸子(りんず)は一般武士には許されないなどである。地質(じしつ)の順位は綸子,羽二重(はぶたえ),竜文絹,二子(ふたこ)絹,紬(つむぎ)の順で,以下,麻および木綿となる。農民は特殊なものでないかぎり紬以上を禁じられた。…

【福井[県]】より

…また若狭湾内では真珠,カキ,ハマチの養殖が行われる。
[織物王国]
 羽二重(はぶたえ)から人絹,さらに合繊と主製品は変わったが,福井県は常に織物王国として発展してきた。1869年,福井藩はアメリカからバッタン機を購入し,近代的な織物工業育成の機運を開いた。…

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