ムハンマド・ザマーン(その他表記)Muhammad Zamān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムハンマド・ザマーン」の意味・わかりやすい解説

ムハンマド・ザマーン
Muhammad Zamān

17世紀後半に活躍したサファビー朝イランのミニアチュール (細密画) 画家。シャー・アッバース2世の命により西洋絵画の修得のためローマへ派遣され,ペルシア・ミニアチュールに刺激を与えはしたが,当時のイスファハン派を再興させるにはいたらなかった。一説によると,カトリックに改宗し,インドへ行っていたといわれる。代表作品として,ニザーミー著の『ハムセ』の写本挿絵 (1675~76,大英博物館) ,『シャー・ナーメ』の写本挿絵 (75,ダブリン,チェスター・ビーティ図書館) などがある。ヨーロッパ調とペルシア的伝統が奇妙に入り交った画面を構成した。

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