ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムブティ族」の意味・わかりやすい解説 ムブティ族ムブティぞくMbuti バンブティ族 Bambutiともいう。中央アフリカ,コンゴ民主共和国のイトゥリの森に住む一民族。ムブティを含め,トゥワ,アカなどアフリカの熱帯雨林に住む低身長の諸民族および東南アジアで同様の特徴を示す諸民族は,起源を異にするにもかかわらず,外見上の類似から「ピグミー」と呼ばれ一括されてきた。ムブティはアフリカの「ピグミー」のなかでは最大の集団である。網猟を行うものと,弓猟を行うものとがある。5~30の単婚家族で父系的バンドをつくって放浪生活をおくる。各バンドのメンバーは固定的ではなく,統括者にあたる者はない。一夫一婦制で家族の紐帯は強い。森の中に慈悲深い神がいると信じており,死後の世界にはほとんど関心をもたない。近隣の諸民族と共存しているため固有の言語を失っている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by