ムンダ諸族(読み)ムンダしょぞく(英語表記)Munda peoples

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムンダ諸族」の意味・わかりやすい解説

ムンダ諸族
ムンダしょぞく
Munda peoples

インド東部と中央部のビハール州からオリッサ州にいたる広大な丘陵地帯に居住する先住民の総称。かつてはより広い地域に分布していたとみられる。形質的にはプロト・オーストラロイド系で,長頭,黒褐色の皮膚,縮毛をもち,鼻が低く,眼窩隆起が特徴であるが,モンゴロイド的要素を指摘する学者もいる。言語はオーストロアジア語族ムンダ語族に属する。チョタナーグプル高原狩猟採集民ビルホル族と,オリッサ州の焼畑耕作をする少数民族を除き,棚田耕作の水稲栽培生業とする。地縁化した単系出自集団が多く,宗教は祖先崇拝で,穀母神崇拝もみられ,巨石文化をもつ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android