ムーラー(その他表記)Moorer, Thomas H.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムーラー」の意味・わかりやすい解説

ムーラー
Moorer, Thomas H.

[生]1912.2.9. アラバマ,マウントウィーリング
[没]2004.2.5. メリーランド,ベセズダ
アメリカの海軍軍人。 1933年海軍兵学校,36年海軍大学校を卒業。第2次世界大戦中は南西太平洋,大西洋従軍。大戦後の 45~46年対日爆撃調査団員として日本に滞在した。 60年第7艦隊司令官,62年太平洋艦隊司令官,64年海軍大将。 65年北大西洋条約機構 NATO大西洋海軍最高司令官兼大西洋艦隊司令官,67年海軍作戦部長,その就任直後議会で開かれたベトナム戦争での北爆に関する聴聞会で「北爆は効果的な方法で行われていない」と述べて注目された。さらにアメリカの抑止力の不可欠の要素として海軍力の維持,強化を強調し,ソ連が急速に海軍力を増強していることに注意を喚起した。 70年には,A.ラドフォード提督 (在任 1956~57) 以来の海軍出身者として,アメリカ統合参謀本部議長となった。

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