大学事典 「メイソン」の解説
メイソン
Sir Josiah
イギリスの慈善家。イングランド中西部キッダーミンスター生まれ。8歳から働き始め,靴製造,鍛冶屋,大工,絨毯織工など多種の仕事に携わった。1825年に分割リング事業会社を購入。1829年には鋼鉄製ペンの製造を開始し,すぐに同製品の世界最大の製造業者となった。彼はさらにG.R. エルキントンとのパートナーシップのもと電気メッキならびに銅およびニッケル溶錬事業に携わり莫大な富を築いた。彼はその富の中から26万ポンドを500人の子どもたちのための孤児院の創設・運営のために寄付した。その後,バーミンガムに科学教育を行うためのカレッジを創設する目的で18万ポンドを寄付した。これにより1875年,メイソン科学カレッジ(イギリス)が開学。同カレッジは1900年に医学校とともに勅許状を得てバーミンガム大学(イギリス)となった。1872年にナイトの爵位を与えられた。
著者: 福石賢一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報