日本大百科全書(ニッポニカ) 「メキシコインコ」の意味・わかりやすい解説
メキシコインコ
めきしこいんこ
conure
鳥綱オウム目オウム科クサビオインコ属に含まれる鳥の総称。この属Aratingaの仲間は、メキシコから南アメリカにかけて19種がある。全長23~40センチメートルと中形で、嘴(くちばし)はかなり大きく、目の周囲が楕円(だえん)状に裸出する。翼はとがり、中央の長いくさび状の尾が特徴である。飛翔(ひしょう)は迅速で、小群から100羽以上の群れになり、森林から開けた林野、耕地、砂漠地まで種によってすみ分ける。種のメキシコインコのほか、ミドリズアカインコ、クロガミインコ、コガネメキシコ、ニョウオウインコ(女王インコ)などがよく知られる。羽色は緑を主とし、黄色を交え、前頭には黄橙(こうとう)色、赤色、黒色などがある。飼育には強い。
[黒田長久]