岡山県東部、美作(みまさか)市の中心地区。旧林野町。吉井(よしい)川の支流吉野川と梶並(かじなみ)川の合流点にあり、古代の林野郷(ごう)、中世の林野保(ほ)の地。近世は倉敷(くらしき)と称し、岡山城下と結ぶ倉敷往来の宿場として、また高瀬舟交通の拠点として栄えた。1896年(明治29)倉敷町となったが、備中(びっちゅう)倉敷との混同を避けて1918年(大正7)古名の林野に改称した。その後、1953年(昭和28)近隣の1町3村と合併して英田(あいだ)郡美作町となり、さらに2005年(平成17)美作町は4町1村と合併して市制施行、美作市となった。美作市役所、JR姫新(きしん)線林野駅がある。
[由比浜省吾]
字通「林」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…吉井川の支流吉野川,梶並川流域に位置し,津山盆地東端の平たん地と吉備高原に属する丘陵地帯からなる。両河川の合流点付近にある中心集落の林野は旧称(美作)倉敷で,江戸時代には河港として栄え,周辺の米をはじめとする物資の集散を行っていた。現在も英田・勝田両郡の行政・文化の中心となっている。…
※「林野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...