日本大百科全書(ニッポニカ) 「メケレン」の意味・わかりやすい解説 メケレンめけれんMechelen ベルギー北部、アントウェルペン州の宗教・工業都市。フランス語名マリーヌMalines。人口7万5946(2002)。スケルデ川支流沿いの水産物と毛織物の交易都市であったが、1559年オランダの大司教座が置かれ、カトリックの一中心地となる。17~18世紀以来レース製造とバロック家具製造が盛んとなり、19世紀には綴織(つづれおり)壁掛けも有名になった。ほかに鉄道資材、自動車組立てが市の重要産業となる。市内のサン・ロンボー大聖堂の塔に設置された49個の鐘からなるカリヨンはベルギーでもっとも美しい音色といわれる。[川上多美子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例