メスフラスコ(読み)めすふらすこ(その他表記)volumetric flask

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メスフラスコ」の意味・わかりやすい解説

メスフラスコ
めすふらすこ
volumetric flask

一定濃度の溶液調製するための化学実験用器具。通常は平底長首のガラス製で、首のガラス管の部分に1本あるいは2本の刻線がある。1本のものが多用されている。容量分析用標準溶液の調製には、一定量の標準物質をくわしく秤(はか)り取り、やや濃い溶液としてメスフラスコ内に移し、溶媒を刻線まで加えて一定容積の溶液とする。刻線が2本あるものでは、下の線が受用(うけよう)線で、1本線のものと同様に使用する。上の線は出用(だしよう)線で、そこまで満たした液体を外部に排出したときに一定容積となるようになっている。

[岩本振武]

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化学辞典 第2版 「メスフラスコ」の解説

メスフラスコ
メスフラスコ
measuring flask, volumetric flask

定容フラスコともいう.液体の体積を正確にはかりとるために使用される容器.通常,平底フラスコの首を長くして標線を付けた共栓付きで,硬質ガラス石英ガラスなどでつくられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「メスフラスコ」の意味・わかりやすい解説

メスフラスコ

一定容積の液体を測りとるためのフラスコで,首の部分に刻線が入っているものが普通。容量10ml〜2l程度。

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改訂新版 世界大百科事典 「メスフラスコ」の意味・わかりやすい解説

メスフラスコ
messflask

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世界大百科事典(旧版)内のメスフラスコの言及

【フラスコ】より

…二口あるいは三口のフラスコは,温度計,かくはん(攪拌)装置その他容器内での各種の操作目的に応じて使われる。以上のように目盛のついていないフラスコに対して,首の部分を細くして,刻線をつけたメスフラスコmessflask(測容フラスコvolumetric flask)もある。メスフラスコは容量10mlないし1000mlのものが普通で,刻線まで溶液を入れて一定容量を測り取るもので,定量分析その他に用いられる。…

※「メスフラスコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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