受用(読み)ジュヨウ

デジタル大辞泉 「受用」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐よう【受用】

[名](スル)受け入れて用いること。また、受け入れて味わい楽しむこと。
「これを―すること酔いたる人の水を飲むらんようなり」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「受用」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐よう【受用】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 受け入れて用いること。
    1. [初出の実例]「鬼神のならひは、祭物を受用して」(出典:九冊本宝物集(1179頃)八)
    2. [その他の文献]〔周礼‐天官・大府〕
  3. 味わい楽しむこと。特に、芸術作品などを鑑賞、享受すること。また、その楽しみ。受容
    1. [初出の実例]「持国師平生受用底柑子一枝所制作之薬匙」(出典蔭凉軒日録‐寛正五年(1464)八月二七日)

じゅ‐ゆう【受用】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 仏が仏土にあって法楽を味わうこと、または法を説いて法楽を味わわせること。また、そうした仏(自受身)のこと。〔往生要集(984‐985)〕 〔仏地論‐三〕
  3. 身に受けて、よろこびにひたること。
    1. [初出の実例]「仏祖の神通を受用するのみにあらず」(出典:正法眼蔵(1231‐53)陀羅尼)

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普及版 字通 「受用」の読み・字形・画数・意味

【受用】じゆよう

受け入れ用いる。〔周礼天官大府〕其のを受の府に(わか)ち、其の賄(わい)を受用の府につ。そ官府・鄙の、~財用を受く。

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