メタシアター(その他表記)metatheater

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メタシアター」の意味・わかりやすい解説

メタシアター
metatheater

「演劇についての演劇」の意で,アメリカ人批評家 L.エーベルが最初に提唱した用語。演劇が,それ自体をテーマとすることによって,一つの世界を形成している種類の演劇をいう。概して劇中劇の構造をもち,古くはシェークスピアの『あらし』 (1611) やスペインのカルデロン・デ・ラ・バルカによる『人生は夢』 (35) ,現代戯曲では,S.ベケットの『勝負の終り』 (1957) ,P.ワイスの『マラー/サド』 (64) などが代表的。実際の上演においても,戯曲の成立した時代やその上演史をそのまま作品のなかに組入れてしまうというメタシアター的な演出が近年多くなっている。

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