メダカラガイ(読み)めだからがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メダカラガイ」の意味・わかりやすい解説

メダカラガイ
めだからがい / 眼宝貝
[学] Purpuradusta gracilis

軟体動物門腹足綱タカラガイ科の巻き貝。房総半島以南の潮間帯の岩礁に普通にすむ。殻高20ミリ、殻幅12ミリ、背腹径9ミリに達する小形の貝。殻は卵形で殻背は丸く膨らみ、前方へ多少細くなる。殻表は紫青色地で背上に大きい黒褐色斑(はん)があり、殻口面は白色両側に小黒斑を散らし、前後の両端部は褐色を帯びる。内外唇には14~15個の歯がある。生時は褐紅色の外套(がいとう)膜で殻を左右から覆っている。夏季に産卵し、母貝は卵塊の上にのって保護する。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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