メディアティジールンク(その他表記)Mediatisierung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メディアティジールンク」の意味・わかりやすい解説

メディアティジールンク
Mediatisierung

「間接化」の意味であるが,ドイツ近代史においては,神聖ローマ帝国体制のもとで帝国への直属性をもっていた小領邦や帝国都市が,大・中規模の領邦国家に編入されて,その政治的独立性を失うことをさす。「陪臣化」とも訳される。特に有名なのは,ナポレオン1世がリュネビル条約でライン川左岸をフランスに併合したのち,この地域で領土を失った西部ドイツ諸邦への補償の名のもとに,1803年2月 25日の帝国代表団主要決議を通じて,多くの小領域を整理統合したことである。これによって,マインツ大司教領を除く教会諸侯領が世俗化され,小諸侯や帝国伯,帝国都市の大多数がプロシア,バイエルン,ウュルテンベルク,バーデンヘッセンなどに併合された結果,これまでの三百有余の領域群が約 40の独立領域に統合され,15年以後のドイツ連邦の基礎ができあがった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む