最新 地学事典 「メルリーノ沸石」の解説
メルリーノふっせき
メルリーノ沸石
merlinoite
化学組成K5Ca2(Al9Si23O64)・24H2Oの鉱物。沸石の一種。少量のNaとBaを含む。直方晶系,空間群Immm,格子定数a1.412nm, b1.423, c0.995。白色透明で錐面をもつ擬正方小結晶が放射状集合をなす。比重2.14。2V(+)56°, X=b, Y=c, Z=a, 屈折率α1.499, β1.500, γ1.501。カルシライト黄長岩の空洞中や塩湖堆積物中に十字沸石などと伴い産する。X線回折パターンが酷似しているため,十字沸石との区別に注意を要する。ピサ大学のS.Merlinoにちなむ。
執筆者:中牟田 義博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

