山川 世界史小辞典 改訂新版 「メルヴ」の解説
メルヴ
Merv
トゥルクメニスタンの都市。現在はマリ(Mary)という。ムルガーブ河畔にあり,古くから交通,商業の要衝であり,『後漢書』には木鹿城,小安息(パルティア)と記される。サーサーン朝最後の皇帝ヤズデゲルドはアラブ軍に追われ,この地で殺害された。イスラーム時代にはホラーサーン州総督の治所となり,中央アジア経営の中心地となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報