改訂新版 世界大百科事典 「メンダーニャ」の意味・わかりやすい解説
メンダーニャ
Alvaro de Mendaña de Neira,
生没年:1542?-95
スペインの航海者,探検家。サラゴサの生れ。ペルー総督の甥であったメンダーニャは,うわさに聞く黄金のあふれる南方大陸を発見・領有すべく,1567年ペルーのカヤオ港を出帆,南太平洋に向かった。一行はエリス諸島を望見し,68年ソロモン諸島のサンタ・イサベル,ガダルカナル,マライタ,サン・クリストバル島を〈発見〉した。サン・クリストバル島に植民地を建設しようとしたが失敗し,68年カヤオに帰着した。95年4月彼は再びソロモン諸島への入植者を乗せた4隻の船隊を率いてペルーのパイタ港を出帆し,同年7月マルキーズ諸島南部の4島を〈発見〉した。さらに船隊は西航を続けたが,目的のソロモン諸島はみつからず,ソロモン諸島南東方のサンタ・クルーズ諸島に到着した。航海中や上陸後の病気で多くの人命を失ったことで航海は失敗に終わり,メンダーニャ自身同年10月半ばに死亡した。
執筆者:石川 栄吉+矢野 将
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報