モウ・ボウ・くさ・くさぬく・えらぶ

普及版 字通 の解説


8画

[字音] モウ・ボウ(バウ
[字訓] くさ・くさぬく・えらぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は毛(もう)。毛に草の意がある。〔説文〕一下に「艸(おほ)ひて(はびこ)るなり」とする。〔詩、周南、関雎〕に「參差(しんし)たる(かうさい)(あかざ)は 左右に之れを(と)る」とあり、〔玉〕に「左右に之れを(えら)ぶ」に作るのは、〔三家詩〕による。〔礼記、昏義〕「牲に魚を用ふ。之れにするに(ひんさう)(水草の類)を以てす」とは、魚肉に水草を加える意。獣牲にその毛色をえらぶように、供薦する水草をえらびとる意である。

[訓義]
1. くさ、くさぬく。
2. えらぶ、えらびとる。
3. 菜、あつものにあえる。
4. 字はまたに作る。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 衣良不(えらぶ)、、加夫志(かぶし)〔名義抄 カブシ・エラブ 〔立〕 エラブ・ムシル

[語系]
・毛mは同声。毛は〔周礼、春官、小宗伯、注〕に「毛を擇ぶなり」、〔山海経、南山経、注〕に「牲を擇ぶに其の毛色を取るを言ふ」とみえ、毛色をえらぶ意。草をえらぶにはという。

[熟語]

[下接語]
・羮・地・烹・薬・有

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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