関雎(読み)カンショ

デジタル大辞泉 「関雎」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょ〔クワン‐〕【関×雎】

《「詩経周南・関雎から。「関」は「関関」の略で、和らいだ鳴き声、「雎」は「雎鳩しょきゅう」の略で、雌雄の仲のよいという水鳥ミサゴ夫婦仲がよくて礼儀正しいこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「関雎」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょ クヮン‥【関雎】

〘名〙 (詩経の第一篇の名。その詩の冒頭の「関関雎鳩」の句の略。「関関」は鳴く声の和らぐさま。「雎鳩(しょきゅう)」はみさごで、夫婦仲がよいとされる水鳥。詩は五章で、君子淑女愛情をうたっている) 夫婦の道のこと。また、夫婦が和合してかつ礼儀正しいこと。
保元(1220頃か)下「后妃おのおの関雎の徳あって、幽閑貞専なる、君子のよきたぐひ也」 〔論語八佾

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「関雎」の読み・字形・画数・意味

【関雎】かん(くわん)しよ

雎は雎鳩。〔詩、周南〕の名。〔論語、八〕關雎は(夫婦)樂しみてせず、哀しみて傷(やぶ)らず。

字通「関」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android