普及版 字通 の解説
14画
[字訓] さぐる・とる・うつす
[字形] 形声
声符は(ぼ)。(ぼ)の異体字であるが、字の慣用が異なり、は索・捉・倣の意に用い、は搨(もとう)・臨(りんぼ)の意に用いる。
[訓義]
1. さぐる、なでる。
2. とる、つかむ、ぬすむ。
3. うつす、まねる。
4. 模と通用し、のり、かた、手本。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カタキ・ナヅ・タメシ・カタトル・サマ・ノリ・スル・ウトシ・ウツス・トル・カラム・ハラム・サグル 〔字鏡集〕 ハル・タメシ・カタドル・サマ・ヲヲキ・テル・ハラフ・カタム・ハカル・サグル・ハラフ・カタギ・ナヅ・ノリ・トル・ノトル・カラム・タツ・ウツス・ヨソホヒ
[語系]
makは撫phiua、拊phio、憮miuaと声近く、撫は手を以てなですること、拊(ふ)はうち、なでること、憮(ぶ)は愛撫することをいう。強くものをさするような行為をいい、一系の語である。
[熟語]
擬▶・傚▶・娑▶・索▶・揣▶・写▶・▶・捉▶・拓▶・搨▶・倣▶・本▶・様▶・稜▶・量▶
[下接語]
暗・手・掏・描・捫・撈
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報