もまた

精選版 日本国語大辞典 「もまた」の意味・読み・例文・類語

も‐また

〘副〙 もう今となっては既に。もはや。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)早何「あいつの顔詠まいらせ候はば〈西友〉 も又給仕はしおろふ事じゃ〈西六〉」
[補注](1)西鶴の作品に多く見られ、軽い非難の気持を込めて用いられている。
(2)語の成り立ちについては、副詞「もう」と「また」を重ねたものの変化とも、助詞「も」に副詞「また」の付いた「…もまた」の形から転用したものともいわれる。

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