モンゴル派(読み)モンゴルは(英語表記)Mongol school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンゴル派」の意味・わかりやすい解説

モンゴル派
モンゴルは
Mongol school

ペルシア・ミニアチュール (細密画) の画派。 13世紀後半~14世紀後半にイル・ハン国治下発展。自然描写には中国元画の影響が濃厚。初期の作品として,イブン・バティシュの『マナーフィ・アルハヤワーン』,ラシード・ウッディーンの『集史』の挿絵が知られる。次第にイラン的要素が濃くなり,主題としてフィルダウシーの『シャー・ナーメ』,ニザーミーの『ハムセ』などが取上げられた。

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