20世紀西洋人名事典 「モーリスオハナ」の解説
モーリス オハナ
Maurice Ohana
1914.6.12 - 1992.11.13
音楽家。
英領ジブラルタル生まれ。
アンダルシア系のスペイン人の血を受け継ぐ。ローマにあるサンタ・チェチリア音楽学校でピアノを学び、パリのスコラ・カントルムでダニエル・ルシュールに作曲を師事した。’47年に結成された「ル・ゾディアック」の主要メンバーとして活躍し、ルシュールらの「若きフランス」のネオ・ロマン主義とラテン精神を結び付けようとした。作品にはスペイン風のものが多く、打楽器を重視している。第二次世界大戦後にはパリに定住し、エコール・ノルマルの作曲科教授を長い間務めた。主な作品に、ストラスブール打楽器合奏団のために書いた「4つの舞踊のエチュード」(’63年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報