やわら紙(読み)やわらがみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「やわら紙」の意味・わかりやすい解説

やわら紙
やわらがみ

大和(やまと)国(奈良県吉野で漉(す)かれた薄手の和紙。和良紙とも書く。室町時代初期から宮中女官たちに好まれ、女房詞(にょうぼうことば)で「やわやわ」といわれた。茶席の棚に常置されていたことなどが、当時の日記類に散見する。『七十一番歌合』に「忘らるる我身よいかにならがみの 薄き契(ちぎり)は結ばざりしを」とあるように、奈良紙と共通した紙名でもあった。

[町田誠之]

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