宮中(読み)キュウチュウ

世界大百科事典 第2版の解説

きゅうちゅう【宮中】

語句の意は宮城内のことで,宮廷とか〈畏(かしこ)き辺(あた)り〉とかと同じ意味に使われる。しかし,歴史的には府中(国家の政治)に対する語として問題とされる。すなわち,近代的な立憲君主制の原則としては,宮中(君主の宮廷事務)と府中(国政)とは分離し,国政についての責任機関が確立していなければならない。 ところが,明治初年以降の太政官制では,天皇親政の名のもとに,太政大臣左大臣右大臣参議,卿などは,すべて天皇の家臣(朝臣)としての色彩が強く,実際に公家出身者がその職につくことも多かったから,宮廷事務と国政事務との区別は明確でなかった。

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大辞林 第三版の解説

きゅうちゅう【宮中】

宮殿の中。特に皇居の中。禁中。
神社の境内。

くじゅう【宮中】

禁裏。禁中。きゅうちゅう。 「 -などにて、かやうなる秋の月に/源氏 椎本

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