日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤンソンス」の意味・わかりやすい解説
ヤンソンス
やんそんす
Арвид Кришевич Янсонс/Arvid Krishevich Jansons(Yansons)
(1914―1984)
ソ連の指揮者。ラトビア共和国のリエパヤに生まれる。リガ音楽院で指揮と作曲を学び、1944年リガ歌劇場でデビュー。1946年全ソ指揮コンクールで第2位となり、1952年レニングラード・フィルハーモニーの指揮者に就任。1958年(昭和33)初来日。以後しばしば来日して東京交響楽団の育成に努め、その名誉指揮者。濃厚な味つけときわめて健康的で活発な演奏ぶりを特色とした。マンチェスターのハレ管弦楽団客演中に倒れ、同地に没。息子のマリスMariss Jansons(Yansons)(1943―2019)も指揮者として活躍した。
[岩井宏之]