普及版 字通 「ユウ・さかだる」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] さかだる
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
もと(ひさご)形の酒器。古くはの殻をそのまま酒器に用いたらしく、卜文の字形はの形に作る。のち彝器(いき)として青銅器で作られるに及んで、提梁をつけ、器形も安定した形となった。殷周期のものに殊に精品が多い。金文の賜与に「秬鬯(きよちやう)一」という例が多く、秬鬯は祭事に用いる酒で、鬱鬯(うつちよう)で香りを加えたものである。
[訓義]
1. 酒器、さかだる、中尊。
[語系]
dyu、由・油jiuは声義近く、はの殻の形、それを酒器に用いた。由はの実が熟し、融解して油化したことを示す字。油はその油液をいう。三者みなの形より出た字で、同声をとる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報