ユウ・チン・まつり

普及版 字通 「ユウ・チン・まつり」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)
9画

[字音] ユウ・チン
[字訓] まつり

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
〔説文〕八下は正字をに作り、舟+彡(さん)。舟は盤、彡はこれをうつ声の響きを示す字。〔説文〕に「行くなり」とし、チンの声でよむ。しかしは〔書、高宗日(ゆうじつ)〕ので、〔爾雅、釈天〕に「には繹(えき)と曰ひ、にはと曰ひ、夏には復祚(ふくそ)と曰ふ」とあって、は祭の翌日に行われる「あとの祭」、卜辞に五祀周祭の一として、がみえている。卜文では鼓声を示す彡を、長短四五本列した形に作る。金文の〔宗周鐘(そうしゆうしよう)〕や〔秦公鐘〕に鼓声を「(ようよう)」と形容していて、と声近く、が鼓声を示す字であることからいえば、は鼓声を用いる祭を示す字と考えてよい。殷に五祀を順次にくりかえす祭祀の法があり、その一をという。「行くなり」ののあやまった字形とみてよく、繹ので別の字とすべきである。

[訓義]
1. またのまつり、まつり。
2. 舟のゆくさま。

[古辞書の訓]
名義抄 アカシ・マツリ

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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