ゆくらゆくら(読み)ユクラユクラ

デジタル大辞泉 「ゆくらゆくら」の意味・読み・例文・類語

ゆくら‐ゆくら

[形動ナリ]揺れ動くさま。ゆらりゆらり。
天雲の―に葦垣あしかきの思ひ乱れて」〈・三二七二〉

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精選版 日本国語大辞典 「ゆくらゆくら」の意味・読み・例文・類語

ゆくら‐ゆくら

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ゆらゆらと揺れ動くさま。物が揺れるさまにも、気持が揺れ動くさまにも用いる。一説に、しっかりしていて動揺しないさま。
    1. [初出の実例]「人の寐(ぬ)る うま寐(い)はねずに 大船の 行良行良爾(ゆくラゆくラニ) 思ひつつ 吾が寐(ぬ)夜らは 数(よ)みも敢へぬかも」(出典万葉集(8C後)一三・三三二九)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いる ) [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「君が姿を垣間見しより、〈略〉ゆくらゆくらと釣舟の、浪にただよふ梶枕」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)

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