ゆくりか(読み)ユクリカ

デジタル大辞泉 「ゆくりか」の意味・読み・例文・類語

ゆくり‐か

[形動ナリ]
思いがけないさま。突然であるさま。
山里の御ありきも―におぼし立つなりけり」〈総角
軽はずみであるさま。不用意なさま。
「―にあざれたる事の」〈夕霧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ゆくりか」の意味・読み・例文・類語

ゆくり‐か

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語 )
  2. 思いがけないさま。突然であるさま。だしぬけなさま。意表をつくようなさま。
    1. [初出の実例]「今宵は、いと、ゆくりかなべければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)
  3. よく思慮をめぐらさずに事をなすさま。かるはずみなさま。不用意なさま。
    1. [初出の実例]「かかる御中らひにだにけどほくならひたるを、ゆくりかにあやしくはありしわざぞかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む