ユヤイヤコ火山(読み)ゆやいやこかざん(その他表記)Cerro Llullaillaco

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユヤイヤコ火山」の意味・わかりやすい解説

ユヤイヤコ火山
ゆやいやこかざん
Cerro Llullaillaco

南アメリカ、アンデス山脈中のアルゼンチンチリの北部国境にある玄武岩活火山。標高6723メートル。1854、68、77年に噴火したが、その後は平穏である。山体には氷期に刻まれた放射状氷食谷がみられるが、現在は山頂にも氷河が存在しない世界最高の山である。ごく寒冷ではあるが、降雪がほとんどなく空気が乾燥しているためである。付近はほとんど無植生で住民もいないが、チリのアントファガスタ市とアルゼンチンのサルタ市を結ぶ鉄道が走っている。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android