普及版 字通 の解説
17画
(異体字)
19画
[字訓] おくる・あまり・そえる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(よう)。は舟(盤)中にものを奉じて人におくる形。〔説文〕六下に「物相ひ加するなり」また「一に曰く、るなり、副(そ)ふるなり」という。夫人が嫁するとき、その女に従う姪(てつてい)をといい、また財幣を以て相贈ることをという。金文に、夫人が嫁するとき、携行するための器に「」と銘することが多い。のち剰余の意となり、稿・余のようにいう。
[訓義]
1. おくる、おくりもの。
2. そえる、つけたす、ふやす。
3. あまり、のこり、よぶん。
4. ます、ふえる。
5. ままよ、まま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アマリサヘ・ユタカナリ・マス・オホシ
[語系]
・・jingは同声、みな(そう)の声義を承ける。は両手でものを奉ずる形で(送)の初文。は〔説文〕未収の字。
[熟語]
遺▶・員▶・求▶・語▶・稿▶・財▶・水▶・酔▶・馥▶・墨▶・味▶・余▶
[下接語]
冗・贅・余・留
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報