普及版 字通 「ヨウ・よこしま」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] よこしま
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(よう)。は缶(ほとぎ)の上に肉をおいて祈る意。〔説文〕にみえず、〔方言、六〕に「(よこしま)なり」とし、「山(関)よりして西、そ物、細大不純なる、之れをと謂ふ」とあるから、純正でないことをいう。呪詛の意をもつ・謠(謡)と関係のある語であろう。徭(よう)と通用する。
[訓義]
1. よこしま。
2. ゆるやか。
3. 徭と通じ、えだち、つかい、つとめる。
4. 字はまた・に作り、うらないみる意。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツカフ
[声系]
〔説文〕五下に「は瓦なり。缶(ふ)に從ひ、(にく)聲」とするが、と同じく会意とみるべきである。また人部八上に「(えう)は喜ぶなり」とあるも、を収めず、徭・謠もまた未収。声の字には瑤(瑶)・・搖(揺)など八字を収め、遙(遥)は〔新附〕に加える。
[語系]
jiu、jiは声義が近い。・・遙・搖jiも、みな搖動・疾遠の意がある。・は呪祝のことを示す字。逍遙si-jiは相羊siang-jiangと同じく、畳韻の形況の語である。
[熟語]
役▶・使▶・戍▶・賦▶
[下接語]
外・緩・軽・征・丁・備・賦・平
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報