20世紀西洋人名事典 「ヨセフカイヨー」の解説
ヨセフ カイヨー
Joseph Caillaux
1863 - 1944
フランスの政治家。
元・フランス首相。
財政監察官を経て、1898年代議士に当選した。翌’99年ワルデック・ルソー内閣において大蔵大臣をつとめたのをはじめ蔵相を何回も歴任し、税制改革などに尽力した。1911年フランス首相に就任し、就任直後のアガディール事件では伝統を破りドイツと交渉するなど、対外政策においても進歩的であった。第一次世界大戦前には、戦争準備をめざす三年兵役法に反対し、クレマンソーらからドイツに通じたと告発され、戦後3年間投獄された。’25年復権し、政界に復帰。蔵相、上院財政委員長を歴任し、戦後の財政整理などにあたった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報