ヨツバゴケ(読み)よつばごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨツバゴケ」の意味・わかりやすい解説

ヨツバゴケ
よつばごけ
[学] Tetraphis pellucida Hedw.

コケ植物蘚類(せんるい)綱)ヨツバゴケ科の代表種。山地の朽ち木の上に群生する。茎は立ち、高さ1~2センチメートル、卵形または披針(ひしん)形の葉を多数つける。茎の先端には、しばしば3、4枚の広卵形の幅広い葉が集まってカップ状のものをつくり、この中に柄のついた円盤状の無性芽が数多くつくられる。雌雄同株。胞子体は長さ1~3センチメートルの細長い柄をもち、この先に円柱形の蒴(さく)がつく。蒴歯は4枚。日本全国のほかヨーロッパ、北アメリカに分布する。よく似ているものにアリノオヤリT. geniculataがある。同じような場所に群生するが、この種は、胞子体の柄が「く」の字状に曲がる性質をもつ。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 井上浩

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む