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よろけ

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世界大百科事典 第2版の解説

よろけ

けだえ(煙害による肺の病気)と並んで,江戸時代の職業による鉱山病の代表的なものである。坑内の採鉱労務者に多く,採鉱のさいの鉱塵によっておこる珪肺(けいはい)を主とした病気である。手労働による採鉱労働と,通風の悪さとが原因で,若い鉱夫も3年間採鉱労働をすると老人のようになるといわれた。対策として,風箱,風漏斗による坑内への通風が行われ,石見大森銀山では19世紀半ばに,薬蒸気の送入と,鉱夫のマスク使用とが試みられたが,効果は小さかった。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のよろけの言及

【鉱山病】より

…鉱山労働者がかかる種々の病気の歴史的呼称。採鉱・冶金は人類最初の専門業であるといわれるが,それはまた人間が初めて有害物質をつくり出した現場でもあり,鉱山は職業病・公害病の原点であった。古代ギリシア人はすでに銀山における有毒ガスや水銀中毒について観察していたが,鉱山病がはっきりと認識されるのは,ヨーロッパで近代文明の夜明けを告げる鉱山業が勃興した時点であった。ヨーロッパで初めて鉱山病について医学的な記録を残したのは,ルネサンス時代のG.アグリコラとパラケルススである。…

【囚人労働】より

…作業はあくまで懲役であるから,その監督,処罰はきわめて厳しく,逃亡者のなかには斬殺された者もいた。また過酷な労働条件のなかで死亡した者も多く,三池炭鉱では毎年数十人の囚人坑夫が〈よろけ〉と呼ばれる職業病で死亡したといわれる。また91年に起工された北見道路の開削工事では,昼夜兼行の苦役の末,1115人の囚人労働者のうち186人の病死者を出した。…

【熱中症】より

…高温下での労働といった職業的原因で起こる熱射病をいう。日本でも,かなり昔から〈よろけ〉という名称で,鉱山等の高温多湿の環境で働く作業者によく起こった熱中症が記載されている。ごく最近まで高熱のもとでの作業は,鉱山,製鉄,紡績工場,ボイラー室等においてよくみられたが,今日では技術革新によって高温作業の内容が変化するとともに,高温にさらされる時間の減少,冷房設備の設置等により,かつてのような極端な作業環境は少なくなってきた。…

※「よろけ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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