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鉱山病 こうざんびょう

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世界大百科事典 第2版の解説

こうざんびょう【鉱山病】

鉱山労働者がかかる種々の病気の歴史的呼称。採鉱・冶金は人類最初の専門業であるといわれるが,それはまた人間が初めて有害物質をつくり出した現場でもあり,鉱山は職業病・公害病の原点であった。古代ギリシア人はすでに銀山における有毒ガスや水銀中毒について観察していたが,鉱山病がはっきりと認識されるのは,ヨーロッパで近代文明の夜明けを告げる鉱山業が勃興した時点であった。ヨーロッパで初めて鉱山病について医学的な記録を残したのは,ルネサンス時代のG.アグリコラパラケルススである。

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世界大百科事典内の鉱山病の言及

【癌】より

…しかし癌の病理がどうやらつかまれてくるのは,細胞学説の確立された19世紀後半のことで,フィルヒョーの細胞病理学以後のことである。 16世紀のG.アグリコラやパラケルススが記述した鉱山病には,のちに肺癌と指摘されたものがあったことが知られ,その意味では,今日問題となっている職業癌患者の第1号は鉱夫たちであった。しかし今日環境癌あるいは職業癌と呼んでいる癌について,その発癌の経緯を正確につきとめたのは,ロンドンのセント・バーソロミュー病院の外科医P.ポットであった。…

【よろけ】より

…けだえ(煙害による肺の病気)と並んで,江戸時代の職業による鉱山病の代表的なものである。坑内の採鉱労務者に多く,採鉱のさいの鉱塵によっておこる珪肺(けいはい)を主とした病気である。…

※「鉱山病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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