20世紀日本人名事典 「ライトフランク・ロイド」の解説
ライト フランク・ロイド
Wright Frank Lloyd
07の建築家
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1867年6月8日
- 没年
- 1959年4月9日
- 出生地
- ウィスコンシン州リッチランドセンター
- 学歴〔年〕
- ウィスコンシン大学土木工学科中退
- 経歴
- 1887年シカゴのルイス・サリバン建築事務所に入り建築学を勉強。1893年26歳のとき独立したが、この年のシカゴ万国博覧会の日本館、鳳凰殿に大きな影響を受ける。1908年の「ロビー邸」に代表される一連のプレーリー・ハウス(草原住宅)を手がけて名声を得る。’05年初来日。自然に立脚した“有機的建築”を提唱し、20世紀美術館建築の傑作の一つとされるニューヨークの「グッゲンハイム美術館」(’59年)など多数の名作を含めて生涯約400件の建築を手掛けた。また日本との関係も深く、’11〜35年までに「帝国ホテル」(’22年=大正11年竣工)や「自由学園明日館」(東京 ’97年重要無形文化財に指定)「山邑邸」(兵庫 ’74年重要無形文化財に指定)など6件の作品を残して日本の建築界に衝撃を与えた。一方、遠藤新、岡見健彦、田上義也らの弟子を育てた。浮世絵のコレクターとしても有名。他の主な作品に「落水荘」(ペンシルベニア州 ’36年)「ジョンソン・ワックス社」「ユーソニアン・ハウス」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報