ライヒスマルク(その他表記)Reichsmark

旺文社世界史事典 三訂版 「ライヒスマルク」の解説

ライヒスマルク
Reichsmark

1924年10月に発行されたヴァイマル(ワイマール共和国の新通貨
1923年のインフレーションで旧通貨が完全に価値を失ったため,レンテンマルク(1兆マルクを1マルクに切り換え)が発行され,通貨が安定したのち,1レンテンマルクを1ライヒスマルクに換算した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のライヒスマルクの言及

【デノミネーション】より

…ドイツは23年11月レンテン銀行券(レンテンマルクRentenmark)を発行,これを1兆マルク券と交換して超インフレを奇跡的に収束した(いわゆる〈レンテンマルクの奇跡〉)。そして24年8月の貨幣法でライヒス・マルク表示のライヒス銀行券(ライヒス・マルク)を発行してレンテン銀行券を回収した。またフランスは58年12月,フランの17.55%切下げ(1米ドル=420フラン→493.706フラン)を実施するとともに,100フランを1フランとする新貨幣単位(重フラン,新フラン)の採用を決定,1年の準備期間を経て60年1月に実施した。…

【マルク】より

…このレンテンマルクの発行によって,〈レンテンマルクの奇跡〉といわれるほど貨幣価値が安定した。次いで24年ドーズ案によって賠償問題が解決されたのを機に,新たに金に基礎をおく〈ライヒスマルクRheichsmark〉が発行され,従前の紙幣マルクは1兆分の1で交換回収された。超インフレに続いて1930年代初頭の大恐慌がドイツを襲った。…

※「ライヒスマルク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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