ライブ・エレクトロニック音楽(読み)ライブ・エレクトロニックおんがく(その他表記)live electoronic music

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ライブ・エレクトロニック音楽
ライブ・エレクトロニックおんがく
live electoronic music

電子音楽の発展形態の一種。実際の演奏会場で出される音 (器楽・声楽・テープ音等) を,その場でフィルタやリング変調器で電子的に変換するもの。これによって,従来スタジオで作られてテープに収録されていた電子音楽を,演奏会場での実演の中で提示できるようになった。 1960年代半ばにドイツの作曲家 K.シュトックハウゼンによって体系的に行なわれ始めたが,その後,シンセサイザーやコンピュータ,デジタル化された機器の利用によって,音のディレイフィードバックなどを含む,はるかに複雑な操作ができるようになった。機器の低価格化で,入手がたやすくなって,ポピュラー音楽でも盛んに用いられるようになると同時に,電子音楽の新たな可能性が論議されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android