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器楽 きがく instrumental music

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

器楽
きがく
instrumental music

楽器で演奏される音楽。使用される楽器は一定しておらず,楽器の組合せも多様。ときにはベートーベン第9交響曲などのように補助的手段として声楽が用いられることがあるが,オペラオラトリオカンタータのように声楽と器楽が同等に用いられる音楽は声楽として扱われる。

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デジタル大辞泉の解説

き‐がく【器楽】

楽器だけで演奏する音楽。⇔声楽

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世界大百科事典 第2版の解説

きがく【器楽 instrumental music】

声楽に対する言葉で,楽器により演奏される音楽をさすが,器楽に含まれる形態にも部分的に声楽を含むものがある(ベートーベンの《第九交響曲》など)。器楽は演奏に要する楽器の編成にしたがって独奏,重奏,合奏に区別され,さらに使用楽器によってピアノ独奏,弦楽四重奏クラリネット五重奏(弦楽四重奏とクラリネット一つ)などに分けられる。複数奏者による編成のうち,各声部を独立した1人の奏者が受け持つ場合を重奏,2人以上からなる声部を含む場合を合奏と呼ぶのが普通である。

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大辞林 第三版の解説

きがく【器楽】

楽器のみで演奏する音楽。 ↔ 声楽

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

器楽
きがく
instrumental music

声楽の対語で、楽器のみで演奏される音楽の総称。演奏形態から独奏と合奏とに大別されるが、各演奏者が対等な合奏は重奏とよばれることが多い。また管弦楽は多種類の楽器を用いた多人数による合奏である。器楽は独立した楽曲を形成するだけではなく、オペラやオラトリオなどの大規模な声楽曲において、序曲や間奏曲として用いられることも少なくない
 この器楽と声楽という分類概念は、とくに17世紀以降の西欧音楽と密接に結び付いている。すなわち中世、ルネサンス音楽では、器楽と声楽との間に明確な区別は存在せず、同じ作品が器楽としても声楽としても演奏されたのである。ようやく16世紀から、鍵盤(けんばん)楽器やリュートなどのための独奏曲や各種の楽器の組合せによる重奏曲が多数現れた。このような器楽曲の多くは、多声声楽曲の編曲や舞踊音楽の様式化によって成立したものであるが、さらに前奏曲やトッカータが調弦の必要性などから純然たる器楽曲として発生した。バロック時代(1600~1750)には器楽と声楽が同等の重要性をもつようになり、楽器の特性を生かした独自の器楽様式が声楽様式と互いに影響を与えつつ発展した。さらに古典派以降には器楽は声楽よりも概して優位になるが、それは科学技術の発展による楽器の整備改良と密接に関連している。また、ことばに制約されない器楽は抽象的で普遍的な表現に適しており、古典派の時代には3~4楽章構成を標準とするソナタが理想的形式として確立された。
 西欧以外の音楽に関しても、しばしば便宜的に器楽と声楽とに分類する方法がとられることが少なくない。たとえば、おおむね声楽が優位にたつ日本音楽でも、雅楽はオーケストラの一例であり、尺八本曲(ほんきょく)や箏曲(そうきょく)の段物は高度の芸術性を示す独奏器楽曲である。[寺本まり子]

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世界大百科事典内の器楽の言及

【声楽】より

器楽に対する用語で,人声による音楽。声のみによるものと,器楽を伴うものとあり,母音唱法などの場合を除き,一般に言葉と結合している。…

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