日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラウール・グラベル」の意味・わかりやすい解説 ラウール・グラベルらうーるぐらべるRaoul Glaber(?―1050ころ) フランスの年代記者、修道僧。代表作は『フランスおよびブルゴーニュの歴史』全五巻。ブルゴーニュ地方の出身で、オーセール生まれとされるが未詳。少年時より奔放な性格で、親族によって修道僧とされ、諸僧院を転々とした。ディジョンの聖ベニーニュ院長にみいだされ、その勧めで年代記を執筆。900年から1046年までを記述し、クリュニー院長聖オディロンに献呈した。[渡辺昌美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例