ラウール・グラベル(読み)らうーるぐらべる(その他表記)Raoul Glaber

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラウール・グラベル」の意味・わかりやすい解説

ラウール・グラベル
らうーるぐらべる
Raoul Glaber
(?―1050ころ)

フランス年代記者、修道僧代表作は『フランスおよびブルゴーニュ歴史』全五巻。ブルゴーニュ地方の出身で、オーセール生まれとされるが未詳。少年時より奔放な性格で、親族によって修道僧とされ、諸僧院を転々とした。ディジョンの聖ベニーニュ院長にみいだされ、その勧めで年代記を執筆。900年から1046年までを記述し、クリュニー院長聖オディロンに献呈した。

[渡辺昌美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android