ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディジョン」の意味・わかりやすい解説
ディジョン
Dijon
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フランス中東部、コート・ドール県の県都。パリ南東310キロメートルに位置する。人口市域14万9867、都市圏23万6953(1999)、市域15万5114、都市圏24万3244(2015センサス)。交通の要衝にあり、1851年の鉄道開通により、商工業が発達した。これに伴って19世紀後半に人口が3万から7万に増加し、第一次、二次両世界大戦間には停滞したが、1945年以後ふたたび急増した。中世のブルゴーニュ公国の中心都市で、とりわけバロア家ブルゴーニュ公4代(1364~1477)の間にその城下町として発展した。現在もブルゴーニュ地方の行政、文化、商業、司法、宗教の中心地となっている。そのため、公国時代の宮殿、シャンモルのシャルトルーズ修道会の遺跡(モーセの井戸と、C・スリューテル作の教会正面の立像)などが残り、美術館の収蔵品も豊富である。ほかにサン・ベニーニュ寺院(内陣13世紀、身廊14世紀)、ゴシック様式のノートルダム教会(13世紀)、ルネサンス風のサン・ミシェル教会などがあり、観光都市ともなっている。機械、電気、自動車、電子、食品、薬品、プラスチック製品などの工業が発達する。
[大嶽幸彦]
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