ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラエチア」の意味・わかりやすい解説 ラエチアRaetia 古代ローマの属州。現在のチロル,バイエルン,スイスを含む。ケルト系のラエチ人がいたのでこの名がついた。前 15年チベリウス帝のとき属州となり,ガリア総督の支配を受けた。のち独立の総督がおかれ,アウグスタ・ウィンデリコルム (現アウクスブルク) が首都となった。小さい州ながら交通の要衝にあたるためきわめて重視された。4世紀には2つに分割されたが,次第にアラマンニ族の侵入を受け,5世紀末にはアルプス地方を除いて彼らの支配下に入った。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by