ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラコーン・バサック」の意味・わかりやすい解説 ラコーン・バサックLakhon Bassac カンボジアの民衆歌劇。 1930年代のプノンペンで,ベトナム南部,バサック川流域出身の農民たちが創作した。王や姫役はカンボジアの服装を身につけ,敵役はベトナムの服を着る。道化は目と鼻のあたりを白くした化粧をする。伝統的な合奏音楽に合せてラコーン・クバック・ボランの歌をうたう。近年はスコー・トム (樽型両面太鼓) ,トゥロ・ウー (弓奏弦楽器) ,クゥム (弦琴) を伴奏楽器として用いる。上演される作品は民間に伝わる説話や『ジャータカ』が多い。プノンペン市内には常設劇場がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by