ラシュカ(英語表記)Raška

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシュカ」の意味・わかりやすい解説

ラシュカ
Raška

セルビア南西部にあるイバル川,リム川に囲まれた山岳地域の歴史的名称ゼータと並んでセルビア人の国家組織揺籃の地。9世紀中頃から政治的統一の動きが現れ,9世紀末ムティミル (843~891) が立ってブルガリアのボリス1世ミハイルの軍を破り,キリスト教を採用。しかしその後ブルガリアに占領され,10世紀に一時チャスラフ (在位 929~950) が現れて独立を回復したが,再び弱体化。ようやく 12世紀にステファン・ネマーニヤが立って大ジュパーンを称し,ネマーニヤ朝のもとで中世セルビア王国発展の基礎を築いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android